Nota社主催でScrapbox勉強会をやってもらった話

こんにちは。フロントエンドエンジニアの大山です。最近地味に役職名が変わりました(マークアップ => フロントエンド)。娘も大きくなりました。

突然ですが、皆さんは社内の情報共有というのをどういったもので行っておりますでしょうか。

課題管理であればBacklog、Trello、チャットツールであればSlack、ChatWork、はたまたエンジニア向けであればQiita Team、esa、Github Wiki…などなど。

しかしこういったものが増えれば増えてくるほど、どこに何があるかが分からない・知る人しか知らないといった混沌とした問題がでてくると思います。今回はそんな混沌とする情報共有サービスに一石を投じるかもしれないScrapboxについてご紹介したいと思います。

Scrapbox とは何か

まずScrapboxとはなにかですが、簡単に説明すると

  • キャプチャアプリGyazoでお馴染みNota Inc.
  • 個人やチームで使えるWiki・ノートアプリ
  • 情報収集・共有に長けている
  • 入力・更新が非常に容易で敷居が低い
  • リンク機能を使っての各ページごとでの関連付け機能がある

というもので、特に最後の「リンク機能」に強みがある情報共有サービスです。

様々なプロジェクト・活用法

Scrapboxを使ったプロジェクトや活用法というものはすでにいろいろと公開されています。いくつかをピックアップしてみます。

Scrapboxへの要望

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Scrapboxでの要望やバグ報告などで投稿できるプロジェクト。
ここに投稿するとNota社の皆さんほか利用者からコメントが残ったりして補強されていきます。

最近だとGoogleログイン時に他アカウントでログインできないかについてコメントしていただきました。

remote

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リモートワークの知見をあつめたScrapbox。いろいろな企業の方が参加して知見を公開・議論しています。

GitLabのリモートワークマニフェストでの音声入力の件はなるほどと思いました。

Scrapbox活用事例集

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こちらは個人・組織でのさまざまなScrapboxの活用例集。
参考になるものは多く、作ったものはこちらに参加することで共有することもできます。

Scrapboxカスタマイズコレクション

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ScrapboxのUserCSS、UserScript機能やChrome拡張機能とを使ってのカスタマイズ集。
こうした拡張方法があるのか! とエンジニア視点で参考になったりしています。

cd

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CDのレビューサイト。サムネイルをくるくる回して他Scrapboxのプロジェクトと一線を画する個性を出しています。

渡邊恵太研究室

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大学の研究室ページにも。見た目は他ページと違うようですが、なんとこれもScrapbox製

社内導入に向けて

そんなScrapboxがリリースされて、これまで自分だけの利用のみということに落ち着いていたのですが、社内のクリエイティブチームでも試用運転してみようということでクローズド(非公開)プロジェクトではじめていました。

ただ、この時は具体的な問題解決のためではなくナウいサービスを使ってみているというノリだけでした。

Scrapbox Drinkup #4 Tokyo Edition #scrapbox_drinkup nota Inc.

しかし、以前東京で開催されたScrapbox Drinkup #4 Tokyo Editionに参加してみて、自分以外の実際の使用感というものを聞いてみて「Scrapbox楽しい」「この使用感を皆にも知ってもらいたい」と強く感じました。

個人的にはLTの中で一番感動した大瀧さんの発表をみてもらいたい => 『書き心地』と『安心感』こそ「Scrapbox」の良さ(ootaki)

これまでクリエイティブチーム向けだったものを、ディレクター&ECチームといった社内全体で利用できるように門戸を広げてみました。加えて、いきなり導入してもわからないので、稚拙ながら私の方で社内Scrapbox講習会も開催させてもらいました。

勉強会資料的なもの(この状態からプレゼンテーションもはじめられる)

とはいえ、やはり各自肌感みたいなものは違っており、

  • 「便利そうだけど…」
  • 「いまいちピンとこない…」
  • 「結局何を解決できるものなの?」

といった感じで、自分のプレゼン不足も相まって、今一歩浸透が及ばない感じではありました。

そんな浸透がうまくできずに悩んでいるのをボヤいたところ、なんとScrapbox公式の方にお声がけいただき、相談に乗ってもらえることになりました。

そしてその流れから表題とおり、公式による講習会を開催していただくこととなりました
(どうやら他社さんでも導入の後押しに講習会を開かれているようです)

交通整備としてのScrapbox

勉強会当日は東京スタッフ2名と洛西CEO(わざわざ京都より!)にお越しいただき、Scrapboxの講習をしていただきました。

内容は、自分からのリクエストでどちらかというとディレクション業務寄りの人向けで話していただけました。

ナレッジ共有というものを会社の交通インフラとして捉えており、

  • 車 = 社員(人間)
  • 道標 = 会社やプロジェクトのビジョン
  • 標識 = 業務上のナレッジなど
  • 道路 = 会社・プロジェクトのビジョンへと到達する道

そしてその道路を高速で行き来させる(=事業のPDCAスピードを上げる)ためには、高速に対応する交通整備の必要があります。

ですが、車の速度をあげていてもゴールへ導くまでの道標や標識といったものが整備されていないとしたらどうなるでしょうか。渋滞もしくは大事故を起こして大混乱になる恐れがあるでしょう。

Scrapboxはそうした交通整備をする際に

  • 経験の共有
  • 意見の共有
  • 生の情報へのアクセス
  • そこに至った理由を知る

という点において最適のナレッジ共有ツールである、と紹介していただきました。

あなたの情報共有はカタイ?ヤワラカイ?

固いものと柔らかいもののイメージ

実は情報共有には2種類あり、カタイものヤワラカイものがあるとのことです。

カタイ情報共有

  • 倉庫のイメージ
  • 「鍵」がかかっていて、厳重に管理にする
  • 更新は基本的にできない。決定事項だけ置く
  • 役割は「ちゃんと記録する」「決定が覆らないようにする」のみ
  • 形式知を残すのみ

ヤワラカイ情報共有

  • ホワイトボードのようなイメージ
  • 誰でも自由に書ける、更新できる、コメントできる
  • チームのアイデア・カルチャーを可視化してくれる
  • 暗黙知を集合知化して闘う

いわゆる使いづらい既存のツールは「カタイ」ものかもですが、Scrapboxは「ヤワラカイ」方を実現しようとしています。

業務における共有事項や社内の情報においてもしかしたらカタイものになり得てるのではないかもしれません。
共有した・使ってる本人が倉庫にしてしまっているのに気付けない問題もあります。

そうした状況下でヤワラカイ情報共有とするには一度まとめているツールを見直したほうがいいかもしれないと思いました。

その他にも実際にプロジェクト内に入ってもらっての実践的な使い方の説明、ディスカッション形式でこうした場合はどうなるのか・こういう活用はできるのか?という社内の疑問にも答えていただき、あっという間の1時間は過ぎていきました。

仕事効率を上げるナレッジ共有を

いま弊社でも本格的に導入が開始され各業種ごとで使っていただいるのですが、私の方でScrapboxでのねらい・期待している点は以下になります。

  • 情報の集約化
    • これまで局所で行われていた情報を一括管理する
      • backlog、google docs、Github、googleサイトなど分散している
      • 細かな権限などがあるとそのページに入れない人が出るかもしれない
    • 社内規則や初めて入った人向けのページ・リンク集を作成
      • 疑問や知らない部分についてコメント、それにコメント返して明らかにしていける
  • 言語化をしていく訓練
    • 何を伝えればいいか・何がわからないかが障壁となりえていた
    • 自分が何を知り得ているのかを言語化していく
      • 「わからない」側の人がいっぱい書けるチャンス
    • 思考の整理整頓へつながる
  • 共通作業におけるコミュニケーション
    • 特定の人しかしられない障壁をはずす
    • 形式知を減らし、暗黙知を明らかにしていく
  • 他業務がまとめたページに参加できる
    • たとえばGitのTipsをディレクターが見たり
    • カスタマージャーニーマップについてエンジニアがコメントしたり
    • エンジニアのデザインからの実装時の疑問にデザイナーが応えたり
    • お互いの経験や成果を共有しあえる
  • 勉強会など外部の情報共有を即座に反映できる
    • メモを残す上で秀逸なツールなので優れていると思う
    • もしかしたら実況更新しているものにコメントできるかも?
  • 固い情報だけにしない
    • 呑み屋情報など業務外のオススメ情報もまとめたい
    • そのほか個人の共有したいこともつくりたい
    • 心地よい混沌を生み出したい

これまでタスク効率化するツールを色々と導入してみましたが、「情報共有ツール」というものは社内でまだ使ってみたことがなかったので、これから実戦投入してみてどういった化学変化が起こるかが楽しみであります。

また、これらをすぐに実現できるか・GEEKでその効果が得られるかが分かるかは正直これから使い続けてみてではありますが、私としては見えなかったものを見えるように、社内コミュニケーションを加速させ、暗黙知としたものを集合知として戦っていけるような土台を築くきっかけとなれればと思っています。

Scrapbox
https://scrapbox.io/

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